• Engineer Life Interview

  • アド・ソアーのエンジニアに聞く!

プラモデルの構成パーツを
3Dグラフィックスでモデリングする
ホビーチームの仕事とは?

内田有紀 Youki Uchida
ESセクション ホビーチーム
2015年入社

新設されたホビーチームにて、プラモデルの構成パーツをモデリングする仕事を手がけている。趣味は、プラモデルづくりと散歩。自らモデリングに関わったプラモデルの製作はもちろん、数多くの人気プラモデルをつくることで、その経験を仕事に活かすアプローチを行っている。座右の銘は「相乗効果」。夢は、結婚。そしていつか子供と一緒の趣味を持ち、楽しむこと。

Profile

3次元CADによるモデリングに興味があり、
また、プラモデルも大好きで、その双方に関われる仕事が
アド・ソアーにあって、迷わず転職を決意しました。

内田有紀

・・・アド・ソアーへの入社理由は?

3次元CADによるモデリングに興味があり、また、プラモデルも大好きで、その双方に関われる仕事がアド・ソアーにあって、迷わず転職を決意しました。前職では2次元CADで、工業部品を設計する業務を担当。特に不満はなかったのですが、極めて魅力的な仕事と出会ってしまって(笑)。ここで決断しなければ、きっと後悔すると思ったのです。

・・・現在の仕事は?

ある映画の人気キャラクターや武器やビークルなどのプラモデルの構成パーツを3Dグラフィックスでモデリングする仕事を担当しています。大きなプラモデルの縮小版のシリーズ製作において、メーカーから提供される原型データからサイズダウンを想定しての構成パーツを、一つひとつ作り込んでいきます。メーカーの担当者のチェックを受けながら、完成へと導き、その後、私が作成したモデルデータをもとに、金型が作られ、量産ラインに乗るという流れです。

・・・仕事の難しさは?

コアなファンの目を意識しなければならないことです。スケールダウンしたプラモデルをモデリングする場合、どうしても細かな作り込みが不可能な部分が出てきます。しかしながら、大胆にデフォルメすると、「世界観が失われる」「萌えポイントが無くなる」という厳しいご指摘を受けるケースがあるのです。だから私としても極力頑張るのですが、生産性の問題もあるので、そこでのせめぎ合いにいつも苦労します。でも、裏を返せば、世界観を維持するための苦しみゆえ、ファンの期待に応えられたときには、それが大きな喜びとなります。

自ら創出する3Dグラフィックスを
画面上に再現して動かしてみる、
そのプロセス自体に、ワクワクドキドキします。

内田有紀

・・・モデリングの面白さは?

3次元CAD自体のオペレーションが、楽しいです。原型データがあるとはいえ、自ら創出する3Dグラフィックスを画面上に再現して動かしてみる、そのプロセス自体に、ワクワクドキドキします。もともとプラモデルづくりが趣味ということもあり、どうしたら作り手にとって魅力的なものになるかという視点を持ちながら、細部にこだわって創意工夫するのも大きな楽しみの一つになっています。

・・・今のあなたを支えるものは?

メーカーの工場に常駐して、そこで企画、モデリング、金型製作を含めて、プラモデルづくりのプロセスをリアルに間近で感じられた日々が、今の私を支える財産となっています。プラモデルを心から愛する人たちに囲まれ、知識の吸収はもちろん、何より彼らの情熱に触れて、自分も頑張ろう!という気持ちになったことが大きい。今なお、あのとき芽生えた志と、彼らからもらった純粋なパワーが、仕事の原動力になっています。

プラモデルという世界観を、
関わる人たち全員で共有して、より良いものをつくろう!
という気持ちを持ち続けるよう心がけています。

内田有紀

・・・仕事をする上で大切にしていることは?

プラモデルの作り手の立場を忘れないことです。例えば、構成パーツの肉厚をどのくらいにするか、リブやフィンをどう組み付けるかなどの配慮を常に肝に銘じながら仕事をしています。一方、金型をつくる立場の人たちのことも考え、モデリングするようにしています。いずれにしてもプラモデルという世界観を、関わる人たち全員で共有して、より良いものをつくろう!という気持ちを持ち続けるよう心がけています。

・・・3次元CAD操作における創意工夫は?

CADのオペレーターの力量は、いかに正確に、スピーディーに扱えるかで決まります。最初は時間がかかりますが、慣れれば、どんどんスピードアップできます。重要なのは、自分なりのコマンドをつくり、仕事の効率化を図ること。例えば、後々修正をしやすいような工夫を、コマンド設定によってするなど、いくらでも効率化は可能です。現に私も、このコマンドワークによって、当初の倍くらいのスピードで仕事をこなせるようになっています。

できるなら自分がリーダーとなって、
チームを育て、ゆくゆくはプラモデル業界から
一目置かれる存在になることが、私の戦略目標です。

内田有紀

・・・今後のチャレンジテーマは?

現在は、特定のメーカーから、特定のプラモデルシリーズのモデリングを請け負っていますが、今後は別のシリーズも手がけ、さらにはさまざまなメーカーからのモデリングオファーがくるくらいのチーム編成を組みたいと思っています。できるなら自分がリーダーとなって、チームを育て、ゆくゆくはプラモデル業界から一目置かれる存在になることが、私の戦略目標です。

・・・アド・ソアーのエンジニアとして働く魅力は?

ホビーチームの発足という事実自体が、アド・ソアーの魅力そのものです。何か面白い仕事フィールドがあれば、どんどん取り込み、チームをつくり、請け負っていく。そのチャレンジ精神と、具現化パワーが、ここにはあると思います。そのお陰で、私も天職ともいうべき熱中できる仕事を得ることができました。今後もホビーチームのようなユニークな組織が次々と編成されていくと思います。そんな展開を考えるだけで、夢が広がります。これからが楽しみです。

内田有紀